皮張り
三味線の音色の80パーセントは皮の張りで決まるといわれています。職人の手がける皮張りは三味線が奏でる音の大きさや音質を引き出す芸術的な技なのです。したがって、もし三味線の響きが以前より劣ってきたり、皮が裂けはじめてきたらそろそろ新しい皮を張る時期です。
なぜ皮が破れるのでしょうか?
- 環境の差: 暖かく乾燥しているところでは皮は硬くなり張りがでます。湿度が高いと皮はゆるくなります。このような気温や湿度の変化にさらされていると皮が破れやすくなります。
- 皮にかかる圧力(1): 津軽三味線の象徴でもある激しいバチ付けの音を引き出すには、皮の表面を最大限に打ち付ける必要があります。その衝撃に耐えるために津軽用の厚い皮が使われているとはいえ、重さのあるバチで普通に打ち続けているうちに、皮はいくらか弱くなってきます。
- 皮にかかる圧力(2): 三味線を弾き終わった後、駒をそのままにしておくと皮に余計な圧力がかかります。使い終わった後はかならず駒を糸からはずす様に心がけましょう。
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Bachido専門家による皮の張替えオプション
響(上級の合皮)(Bachido 商品)
Bachidoストアでは、響が最上級の三味線合皮です。 広範囲にわたる新しい三味線用の皮素材・材料を探したのち、2018年にカイルアボットにより遂に響が完成しました。響の質の良さが気に入りカイル自ら愛用しています。
- より豊かな音色: 1990年代や2000年代のプラスチック製の三味線皮は、おもちゃの様な無反応な音で人気がありませんでした。響は、三弦共に深みの豊かさと透明度の高い音を提供しつつ、総合的な鋭く力強い音色が自慢です。
- 柔らかな肌触りと耐久性: 強いナイロン織から作られた響は、従来の皮と同じようにきっちり伸ばされ、最も激しく演奏される津軽三味線のバチにも耐える事ができます。また、他の合皮とは異なり、響は柔らかな触り心地でバチを擦り減らす事もありません。合皮なので、水にも強く雨の中でも演奏することができます。
- クリスタルの透明度: 巧みに演奏した時、三味線の音は広範囲に及ぶ感情や音色の風味を表現する事ができます。響は貴方の演奏の最善を引き出す完璧にバランスのとれた合皮です。優しく弾けば、深い音色の音が伸びてサワリの「ビー」も光の様な輝きを奏でます。
津軽スタイルでは、最初の一の糸の音で響の特別な質を体験する事ができます。正しい叩きバチの技術があれば一の糸は、深みと安定の音を出してくれます。優しく演奏する時も、激しく演奏する時も、響は様々な音色と存在感を貴方に提供してくれるでしょう。
黒色と白色の響があります。
(白色の響は三味線の胴の周囲にのりの跡が浮き出て見える事があります。)
山羊皮
山羊皮(ヤギ)はタイでの犬皮が全面的に禁止された際、開発された皮です。非常に丈夫で、音質は柔らかさがあります。この音色を聞いた演奏家が、古の津軽三味線の音色に似ている、と表現されたので、撥道ではVINTAGE TONEと名付けて取り扱っております。
プロの皮張り料金表
日本にお住いの方は、海外に、大事な楽器を送るのは、不安という方も多いでしょう。そこで、日本国内で、当社の製品を取り扱っている代理店にお送りください。また、日本国外のお住いのお客様で、英語では、不安とおっしゃる方は、どうぞ、日本の代理店をご利用ください。海外にお住まいの方は、下記の値段に、送料として(お客様負担)5千円ほど見込んでください。日本国内の場合は、約2千円ほどの送料を見込んでください。
人工・響(Hibiki)(津軽)両面: ¥30,000(津軽)表面: ¥21,000 (津軽) 裏面: ¥15,000 (民謡・長唄)両面: ¥20,000 (民謡・長唄)表面: ¥14,000 (民謡・長唄) 裏面: ¥10,000 |
本皮
(津軽)両面: ¥28,000 |